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背骨や骨盤を直しても姿勢は直らないんです。何で姿勢は曲がるのでしょうか?

【姿勢】~骨盤矯正なんて要らない~

2016.10.07 鈴木広宣

【姿勢】~骨盤矯正なんて要らない~

よく『猫背』等の姿勢を正すのに【背骨】だとか【骨盤】正すとか言う方がいますが、実は『背骨や骨盤を直しても姿勢は直らない』んです。直しても直しても大元が治らなければ元に戻ります。

何で姿勢は曲がるの??

それは
・自分の身体を支えられないから
・どこか身体の弱い所をかばうから
(ただし、外傷性は除く。それでも、回復力が高ければリモデリングを含め補正される。)

それにつきます。

頭は結構重いです。
人間の頭の重さは体重比で8~13%(約10%)と言われています。体重50kgの人だと約5kgになります。この5kgという重い頭を体(首)はどうやって支えているのでしょうか。
重い頭を支える体
5kgといえば…
・ボーリングのボール11ポンド
・お米5kg
・500ml入りのペットボトル10本
に相当します。
それを支えるにはそれなりの姿勢保持筋の筋力が必要です。
睡眠不足や脳そのものへの様々なストレスなどで、運動機能の低下により支持できなくなります。
それなら骨盤や背骨を直しても脳が上手く働かなかったら姿勢は直りません。

例えばお腹の痛い方がいます。
お腹が痛い人の背骨を伸ばしたらどうでしょう。
たちまち更に具合が悪くなります。
それならばお腹の調子を整えれば勝手に姿勢は伸びてきます。

興味深い論文をご紹介しましょう。

『腰痛患者144名と健常者138名を対象に骨盤の歪みを厳密に測定して腰痛との関連を調べた結果、どのような臨床的意義においても骨盤の非対称性と腰痛は関連していないことが判明。骨盤の歪みが腰痛の原因というのは迷信に過ぎない。』
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed?term=Levangie%20PK%201999%201234-42

容姿的な身体のラインを気にされるならある程度、骨盤の歪みなどのメンテナンスは必要かも知れませんが、慢性の腰痛・骨盤痛と骨盤の歪みは何ら関係性が無いと言う証明です。

また、今、注目されているのが「脳」と「腰痛」の意外な関係です。福島県立医科大学が原因不明の腰痛患者の脳血流量を調べたところ、なんと約70%の腰痛患者が健康な人に比べて脳血流量が少なかったのです。言い換えると、脳の働きが低下していたということです。

これについて米国のノースウエスタン大学がさらに詳しく調べ、特に活動が低下しているのは「側坐核(そくざかく)」という部分であることが分かってきました。

側坐核は痛みの信号が脳に届いたときに、鎮痛物質を出すように命令を出す場所だと考えられています。その側坐核の働きが慢性的なストレスを受けることで低下し、痛みが抑えられなくなるというのです。

ただ「あなたの腰痛はストレスによるものですね」と言われると、「なんだか納得できない」「ほかに原因があるに違いない」と思われる方も多いかもしれません。しかし、ストレスがたまると体に悪影響が出るということはみなさんも体験したことがあるのではないでしょうか。

ストレスが体に及ぼす影響はいろいろなものがあります。心拍数が高まり、血圧が上昇する。呼吸が浅くなり、早くなる。血液中にアドレナリンなどのホルモンが分泌される。肝臓の蓄積糖分が血液中に放出される。筋肉が緊張する。末端部分への血行が減少して手足が冷たくなる。発汗が増進する。消化器への血行が著しく低下する。といったことが挙げられ、この結果、高血圧・不整脈、呼吸不全・喘息、胃腸障害・胃潰瘍、肥満・糖尿病、偏頭痛・視力異常、不安障害・不眠などを引き起こします。

また、このストレスも必ずしも『メンタル』だけでなくあらゆる機械的な因子も絡みます。
運動、薬剤、温度、気圧、食事、音、光など生活環境における環境因子全てです。
どんな環境下でも元気な状態、ゴキブリ並みの生命力が有れば良いのでしょうが人間はそうもいかないんですよね。

だから色々と注意は必要なんです。

因みに足組んだくらいじゃ骨盤は曲がりません♪♪