食事

良いことづくしではない?温野菜について、学んでみましょう。

実際のトコ、どうなの?温野菜の魅力と落とし穴

2016.12.20 高橋 千華

実際のトコ、どうなの?温野菜の魅力と落とし穴

寒さが増してくるこれからの季節、サラダばかりでは身体が冷えるので温野菜で野菜摂取を心がける方もいらっしゃることと思います。温野菜には魅力がたくさんありますが、果たして良いことづくめなのでしょうか。

温野菜の魅力

温野菜の魅力でまず挙げられるのは、野菜のかさが減って量をたっぷり食べられるところではないかと思います。野菜は1日に350gを目標に食べましょうと言われていますが、なかなか目標達成できていない方が多いのが現状です。これをすべて生の状態で食べようと思ったら、とても大変です。火を通してかさが減ればたくさんの野菜を食べることができます。
また寒くなる時期に向いている通り、秋から冬にかけて旬を迎えておいしくなる根菜類などは生では食べにくいものも多く、温野菜にすると野菜のバリエーションも広がります。
サラダで食べるとついついかけすぎてしまうドレッシングも、温野菜ならディップのようなソースにアレンジもしやすく、つけながら食べるのとかけて食べるのとでは量が違ってきます。ソースには塩分や油分が多く入りがちですので、温野菜はヘルシーと言うこともできるのではないかと思います。

栄養素の損失はないの?

温野菜を作るときにどのように作るかにもよりますが、温野菜にすることによって一部の栄養素は損失が考えられます。特にビタミン類には熱に弱いものが多いので、加熱によって壊れて、減ってしまうことはあります。また「ゆでる」「煮る」といった操作をすると、水分に流出しやすい水溶性ビタミンやカリウムなどのミネラルはゆで汁や煮汁に出てしまうことも考えられます。
ただし私たちの栄養管理に使われる指標である「日本人の食事摂取基準」では、調理損失しやすい栄養素や吸収率の悪い栄養素はその分を考慮して摂取したい量を決めていますので、調理による損失量にはそれほど神経質にならなくても良いと思います。栄養素の損失を心配するのであれば、いつも決まったものを決まった調理法で食べることを止め、いろいろな食材をさまざまな調理法でアレンジするのが良いでしょう。そうすることで、偏りのない栄養素の摂取が実現します。

調理方法は意外と大切

私が少し心配なのは、皆さんはどのように温野菜を作られるのかということです。今はシリコンスチーマーもすっかり定着しましたし、大量に作らない場合は便利ですので利用される方も多いのではないでしょうか。もちろん便利に使っていただきたいのですが、この方法にも向いていない野菜はあります。
それが「アクの強い野菜」です。たとえばホウレンソウなどは、いったんゆでこぼしをして使うのが一般的で、これによってアクを取り除くことができます。でもシリコンスチーマーを使って電子レンジ加熱をする場合、アク取りをしないで洗ったままシリコンスチーマーに入れてしまうのではないでしょうか。少量食べたからと言ってすぐにどうこうなるものではないものの、毎日同じように調理してアクを口にし続けることのないように注意しましょう。アクの強いものはシリコンスチーマーに限らず、蒸し野菜にする場合には基本的にアク抜きをしてから使うと良いでしょう。

まとめ

温野菜は味付けが薄味でも、野菜そのもの味わいが濃縮されていておいしく食べられますよね。脂溶性ビタミンの摂取を考えれば、ディップやソースに少しだけ油分を追加するのも良いですし、味の面からも淡泊になりすぎなくてオススメです。身体を冷やさない工夫もいろいろと必要になってくる季節ですので、温野菜でおいしく健康にお過ごしください。