食事

動物性?植物性?ふと考えると不思議な食材。キノコは体に良い食べ物なんです。

ヘルシーで美味しい!キノコが身体に良い理由

2017.02.21 高橋 千華

ヘルシーで美味しい!キノコが身体に良い理由

みなさんは、きのこを動物だと思いますか? 植物だと思いますか?
「動物性の食品には」とか「植物性の食品を摂ると」なんて書くことの多い私は、そのたびにきのこはどちらだろうかと思います。きのこは菌糸の集合体ですので、植物っぽい見た目、使われ方をしながらも生命体の集まりという動物的な一面も持つ、不思議な食材です。それだけに独特の栄養効果も持っています。
きのこが体に良い理由を紐解いていきましょう。

エネルギーが少ない

多くの方がお持ちのきのこのイメージと言えば、まずは低エネルギーであることではないでしょうか。ほとんどを水分が占め、あとは食物繊維を豊富に含み、無機質・ビタミンが含まれているきのこは、種類に関係なく、いずれもエネルギーの心配をせずに食べられる食材です。
歯ごたえやうま味はしっかりあるため、食べた時の満足感はありますので、ダイエットの時のかさ増しにも最適です。

ビタミンD効果

きのこには紫外線に当たるとビタミンDとして働く、エルゴステロールという成分が含まれています。ビタミンDはカルシウムの吸収と関連の深い栄養素です。骨の健康を保つためには欠かすことのできないカルシウムですが、吸収率が良くないという難点があります。ビタミンDはカルシウムの吸収を高め、骨にカルシウムが沈着するのを助ける働きをしてくれる栄養素です。
干しいたけをはじめ、日光に当てて利用することもあるきのこですが、栄養学的にも実に理にかなった食べ方と言えます。

β-グルカン

不溶性食物繊維の一種であるβ-グルカンは、きのこ類に多く含まれています。β-グルカンは細菌やウイルスに対する抵抗力をつけるので、体の免疫力を高めてくれます。その効果は証明されており、しいたけなどは医薬品として用いられているほどです。
また、食物繊維全般に期待される便秘解消や肥満予防の効果も、もちろんありますので、生活習慣病予防への働きも期待できる成分です。
きのこは寒くなる時期に旬を迎えますので、免疫力を高めることは風邪予防対策としてベストタイミングなのです。

菌活ってご存じですか?

最近耳にすることもある「菌活(きんかつ)」という言葉をご存じでしょうか。昔から有用な微生物が作り出してきた発酵食品などを多く食べてきた日本人ですが、最近では腸内環境を整えるなどの具体的な効果もわかってきて、ますます珍重されている考え方です。とは言っても、日頃口にする食品の種類は限られているのではないでしょうか。きのこを菌活の主役にしていただくと、無理なく菌活を行うことができます。

まとめ

きのこは、「エネルギーが低いから」などという消極的な理由ではなく、「体の免疫力アップ」という前向きな効果を期待して積極的に摂りたい食材なのです。体にうれしい効果はもちろん、菌床栽培で価格も生産量も安定しているという、お財布にもうれしい点も含め、きのこは私たちにやさしい食材なのです。